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とびとんDiary!

音楽のことなど

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吉田秀和さんて方の、
『世界のピアニスト』という本を買って読んでいます。


しかし……


おかしいの。といつも思う。
゛誰それのコレコレの曲の演奏は~゛

速すぎる、遅すぎる、
重すぎる、軽すぎる、
etc.etc.…



って、なんだろうって。


曲を弾くのに゛正解゛とか゛正しさ゛なんて、
あるんだろうか。


私はいつも不思議です。もちろん、楽譜に速さが明記してあることもある。雰囲気も。

だけど自転車や電車の運転じゃないから、
速さがあえばいいもんじゃないし、雰囲気も、その雰囲気をどう捉えるか感じるか、
それはその人のきわめてパーソナルな人生と
切り離せないと思うからです。



記録装置がなかった時代の作曲家の音楽は
作曲家が死んじゃった時点で
完全なオリジナルはなくなり、゛正解゛が消滅するのでは、

そして、そこから、新しい創造が当たり前に始まっていくものでは、

と私は感じてしまうので、

いつも違和感。



もし私の曲を、誰かが私の好きなその曲の感じより、大袈裟に、あるいは明るく、あるいはなんだか意味不明な感じに
たとえ演奏したとしても、
私は別に、ああそういうのもあるんだなあって
思うだけなんですが…。

偉大な過去の作曲家たちは、
そんな寛容ではなかったのかなー。

どうなのかなー。



なんでもありだと思うんだけどなー…。



しかも、(関係ないんだけど)エラい権威のある人が「なんでもあり」をすると、
おおっ!って褒めちぎり、

まったく同じようなことを権威者がない者がすると
変わり者扱いされたりするのはなぜだ~。



などと、ひとり電車の中で勝手に鼻息荒げてみたり。



別に、この本がそうだって言いたいんじゃないんですけど。
グールドの章など真剣に読んでしまいました。
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